◎市民活動にみる歴史とは(『中国新聞』5月13日記事)

《記事要約》昨年11月に広島県庄原市で結成された市民組織がある。「上野公園物語委員会」だ。同市を代表する観光地である上野公園の在り方を市民による視点で考え、行政に働きかけていくことを活動内容の1つの柱としている。他にも毎月の会合や、市内の住民や郷土史家・市役所職員を招いた現地視察を行い活動を進めており、秋には歴史や自然、行事を紹介する無料ガイドブックを発行する予定である。こうした市民活動の背景にあるのが、数十年前当時、縁日が開かれ、娯楽が多く遠足やデートコースとしてにぎわい親しまれた上野公園の思い出であり、市民の目線から上野公園を盛り上げる。


《私の考え・感想》広島県庄原市。HP を参照して基本データを調べてみました。地理的にみると、広島県北部に位置し、鳥取県岡山県の自治体とも隣接する広大な面積をもつ自治体です。広島都市部とはまた異なる独自の文化を昔から積み重ねてきた地域であると考えられます。日本百景・帝釈峡がシンボルの1つになるのでしょうか。中国山地の自然の豊かさを象徴した地域にもなります。

上野公園物語委員会の結成のきっかけは、主要メンバーが若かりし時の上野公園の様子を懐かしみ、市民にとっての大切な場所であると実感したからだそうです。その地域に住む人が大切にしていきたい、誇りに思ってきたという場所を共有しているということは素晴らしいです。さらに市民の側から市などの行政に働きかけて、様々な活動を展開していくのは組織の独自性も反映させつつ自治体との連携もはかれるので、1つの地域にこうした組織が存在することは庄原に良い影響を与えるのではないかと思います。

地方自治体の在り方や、地域活性化とか大それたことをいえる立場ではありませんが、地域のひとが昔の思い出を大切にしていきたい、と感じて行動することも歴史を語り継ぐことと同じくらい重要にすべきことなんだと最近感じるようになった私です。

ちなみに庄原市は歌手のJUJUさんの出身地です。


あこるでぃおん、あどけない手つき、で、僕の思いほどいて。/あこるでぃおん一青窈